2017年02月22日

Story #5

今回はマフラー以外のスペシャルパーツについて話をします。
OVERの商品ラインナップの中でも、マフラーに次ぐ人気商品がバックステップです。
その歴史は、30年前の創業とほぼ同時期にスタートしました。

当時のバックステップは非常にシンプルな構造で、レーシングユースを最優先に考えて、
メンテナンス性やレース中の転倒時にも交換の容易さが求められたからです。
もちろんOVレーサーのフィードバックです。

Story #5 大きな流れとして、チェンジペダルやブレーキペダルのピボットが
ステップバーと同軸にする事でダイレクトな操作感を考慮した構造でした。

ポジションは、かなりバック(後方)でアップ(上方)の設定が多く、
バンク角を増やし、ライディングポジションを前傾にすることが最大の目的でした。

また、当時は純正ポジションが、最近の車種よりも前方で低かったことから、
バックステップに交換するニーズに大きな意味があったと思います。

Story #5 当然、ライバル他社からも多くのバックステップがリリースされていましたが、
その中でもOVERバックステップの特徴はステップバーとペダル部に
ハードアルマイトを施していたことです。

製作にはアルミ材の中でも強度のある種類を使用していますが、
さらなる強度の必要性を感じ、可動する部位には特にこだわりました。
ハードアルマイト色とアルミシルバーとのツートンのコントラストに、
OVERのオリジナリティーを感じられる商品となっていたのでは・・と思います。

Story #5 第2世代のシリーズとして進化したのが、ペダルピボット部のOリングです。
ダストトラブルを最小限にすると同時にガタも小さく耐久性が向上しました。

そして、デザイン面でも大きく変化します。
これまでは板材を切り出した様なペラペラ感のあるデザインだった物が、
マシニング加工の技術進歩によってポケット加工や肉抜き加工が
以前よりも繊細に表現することが可能になったことから、
立体的で曲線を活かしたデザインとなっていきます。

Story #5 この頃から、レーシングユースだけではなくストリートチューニングにも
バックステップは浸透し、車種ラインナップの幅も広がった時期に思います。

第2世代後期には、カーボン製ヒールガードを採用したラインアップが登場し、
アルミシルバーのベースプレートにハードアルマイトのマッドゴールド、
ドライカーボンのブラックと素材の持つ色が性能を感じさせました。

Story #5 さて、いよいよ話は第3世代に入ります。
現在では定番となっている4ポジションステップの登場です。

ライダーとオートバイの接点であるステップポジションは
ハンドルやシートと同様、
ライダーに合わせて変更できるのが理想です。
その要望に対応するため考案したのが、ベースプレートを2ピースにする構造です。

その後、商品化した全ての商品は4ポジションを基本設定とし、
人気車種では1ポジションから再設計し、リニュ-アル発売していました。

さらに、4ポジションタイプのもう一つのメリットが
フレームに取り付けるベースプレートだけを交換することで、

本格的なレーシングポジションを設定できたり、
ロングランも可能なスポーツ&ストリート向けステップに変更できる事です。

Story #5 そして第4世代でGPパフォーマンスシリーズをリリースしました。
機械加工技術の向上や、社内工場のマシニング設備の充実化により、
これまでの2次元加工から2.5次元加工を取り入れた立体的なベースプレート、
またはヒールガードの
強度を向上させる事に着目し新設計しました。

Story #5 同時に、これまでのペダルピボットを同軸タイプから、
ペダルピボットを独立させ、
転倒時の衝撃にステップバーが曲がり、
同軸であったがために可動部へのダメージが軽減できる方法を考案しました。

その他、可動部にはボールベアリングの採用で、
よりスムーズに精度の高いシフトフィーレイングを追求し、

ステップキットとして全体的なレベルを上げた製品をリリースしていきました。

Story #5 そして現在、第5世代に入ろうとしています。
その大きな流れの一つにラジアルマウントタイプが挙げられますが、
すでにKawasaki Ninja H2には採用されています。
このラジアルマウント方式の今後の発展や展開については
また次の機会にお話しいたします。

OVERが過去と現在のバックステップでも採用してきたように
アルミ材の種類、カーボンヒールガードやハードアルマイト仕上げなど、
一つのパーツの中に素材の個性を活かすことが、
カッコ良く、使い勝手が良いカスタムパーツだと信じて、
OVERらしいオリジナリティーを求め続けたいと考えています。

つづく。


2016年12月12日

Story #4

モンキー用マフラーについて少し話してみたいと思います。

1980年代のOVERレーシングは、レースでもストリートでも人気のあったクラス、
排気量250cc以上のバイク用パーツがほとんどで、
モンキー用のマフラーやパーツのラインナップはありませんでした。

そして、少しずつモンキーカスタムの市場は盛り上がっていく中、
ミドル&ビッグバイク用マフラーを製造するメーカーがリリースするマフラーや
パーツを期待されているのかな・・、と感じ始めていました。
1990年代に入りモンキーもCDI点火12Vとモデルチェンジし、、
それをきっかけにOVERでもマフラーやパーツの開発がスタートさせました。
これは当時のカタログをスキャンした物です。

Story #4 一番最初に開発したのはレーシングダウンマフラーとアップマフラーです。
当時、ステンレスマフラーが主流になっていく中で、
選択したのはスチール製パイプに耐熱ブラック塗装でした。
若き日の私は、モンキーでレースをする時のコストを考え、
万が一、転倒しても買い替えがリーズナブルにということを思いつきました。

しかし、モンキーでレースをするユーザーも減っていき、
レース用マフラーのニーズが無くなることでレーシングアップマフラーは廃盤となります。

Story #4 その後、ストリートユースに向けたステンカーボンマフラーを開発。
オーバル(楕円)サイレンサーを採用した定番モデルで、
2017年現在も販売しています。
このマフラーは、ストリートで定番の88ccボアアップ仕様にターゲットを絞り、
アップデートを続けながら販売を継続しているロングセラーモデルです。

Story #4 レースユースからストリートユースにトレンドとマーケットが変化する中で、
レーシングダウンマフラーはスチール製からステンレス製のエキパイとなり、
OVERマフラー史上ナンバーワンのロングセラーモデルとなりました。

Story #4 レーシングダウンマフラーは、サイレンサーの違いでラインナップを増やしたり、
スチール製エキパイ&ブラック塗装の仕様は復刻版として再リリースしたり、
レーシングダウンシリーズと呼べるほどです。

シリーズの全ラインナップを所有されている方や、
何本も買い替えていただいた方もいらっしゃると思います。
本当にありがとうございます。

こんなにも長く、そして多くのモンキーファンの方に愛されている理由は、
モンキー用エンジン関連のパーツも有名メーカーから多くリリースされ、
排気量も124ccや138ccまでスケールアップされるようになり、
それぞれ特色のあるエンジンのパフォーマンスを発揮できるマフラーとして、
OVER製がクローズアップされたのだろうと思います。

もちろん、私達もパフォーマンスの面では自信があり、
『マフラーでは負けない』気持ちを常に持ち続けています。

Story #4 カスタムマーケットというのは本当に面白いですね。
この文章を書きながら、モンキー用マフラーを何種類ラインナップしてきたのかと、
疑問に思い振り返ってみると50種類以上でありました。

Story #4 ちなみに、OVERのモンキー用パーツ品番は、XX-01-XXとなっていて、
真ん中の二桁の『01』がモンキーの製品管理番号です。
その後の数字がラインアップ番号(開発順)で、現在50番まであります。

記念すべき50番目に開発したマフラーは、
前回お話したTT-Formula RSです。

Story #4 当時から現在まで画像を残していますが、
画質なども懐かしさと時代を感じさせてくれます。

開発したマフラーの累積が50種類っていうのは、
開発開始以来20年間も作り続けてきた一つの成果として、
モンキーファンの方々に浸透したブランドになれたのではないかなと感じています。

最後に個人的な話です・・。
この世からハーレーが無くなってもそれほど困りませんが、
モンキーが無くなると絶対に困る!!と言い切れる私ですが、
そんな自分が何故OVERレーシングなのか?ということについては、
『ハイパフォーマンス空冷単気筒バイク』というキーワードがあります。
OVERで働きたいと思ったきっかけのカタログがこれです。

Story #4 OV-11/ヤマハSRX600のエンジンを搭載したシングルレーサーです。
この凛としたカッコ良さに震えたことを今でも思い出します。

今、あらためて見ても当時と同じ感動があります。
当時のシングルレーサーやスーパーモノ選手権のことは、
またの機会に話したいと思います。


2016年11月10日

Story #3

Story #3 新商品のTT-Formulaシリーズを展開するにあたって、
開発グループとデザインについて新企画のミーティングでは、とても悩みました。
なぜなら、モンキー、エイプ、KSRをはじめとする4stミニモデルに
最新の上級グレードの追加ラインナップが必要なのか??ということです。

Story #3 そんな中、2013年にはホンダからGROMが発表され、
今までとは少し違ったミニバイクのジャンルが生まれました。
これまでのオーソドックスなスタイルをコンパクトにしたモノではなく、
まったく新しいミニバイクのスタイルです。

今後は、このような次世代のミニバイクが流行っていくのだろうと考え、
それならば・・と言うことで、
開発グループとのミーティングを繰り返した結果、TT-F/RS-miniの開発を決めました。
さらにカワサキからはZ125-PROが発表され、
新型サイレンサーはデザイン的にもタイミング的にもマッチングしています。

Story #3 しかし、TT-F/RS-miniのエンド形状(コーンタイプ)の生産には、
ビッグバイク用のモノよりも難しく、試作を繰り返し、
最終的なデザインを決定するまでに時間を要しました。

小さくなると、加工や溶接も難易度が上がります。
つまり小さくても技術的にはビッグバイク同等の製作レベルな上、
作業工程も同じです。

Story #3 それだけコダワリが込められた製品なので、価格が少し高額にはなりますが、
とてもカッコ良いマフラーに仕上がっています。
OVERのミニバイク用パーツは、ビッグバイク用パーツと同等の技術、時間、
コストをかけて生産していますので、好評をいただいているのだと感じています。
ご理解をいただき、ご利用いただいているお客様に、本当に感謝しています。

Story #3 4ミニと言えば、今年も10月22日に、エンジョイ4miniが開催されました。
このイベントには実行委員のメンバーとして第一回開催から関わらさせていただいます。
鈴鹿ツインサーキットを借り切って、1日中バイクで遊ぶことがイベントの趣旨です。

サーキットを体験走行したり、レースをしたり、メーカーブースでお買得品を探したり、
カスタムコンテストと盛りだくさんです。
特に、各メーカーのブース出店は30社を超えていて、
デモカーの展示やアウトレット品の販売などイベントならではの企画だらけです。

年々盛り上がっているのはノーマル50ccモンキーでの耐久レースです。
今年はエントリーが60台のフルグリッドとなりました。
来年からは、OVフレームオンリーのスペシャルなレースを予定しています。
優勝を目指すレースではなく、『バイクを作って走らせる』、って事がコンセプトで、
その楽しさを味わうレースもあっていいのではないでしょうか!?

Story #3 今回のOVERブースでは、OV-36Aの展示&デモラン、
GROMとZ125PROの新商品の展示を行いました。
テーマはまさに次世代4stミニです。
ガラリと変わった、全てが新しいコンセプトのカスタムモンキーと
GROMやZ125PROのカスタムです。
それぞれのパーツについてはHPやinfomationページをご覧ください。

Story #3 OV-36Aのことは、また別の機会にでもお話しできたらと思います。
今はバイクとして走行可能なレベルまで完成していますが、
細かな設定やテストの課題は山積みで、これはこれで『課題=楽しみ』でもあります。
バイクに乗って次々と新しい課題が出てくることは、
将来、フルオリジナルバイクの製作を目指すOVERにとっては願ったり叶ったりの出来事で、
課題をクリアしながら、小さくても夢のあるバイクを創っていきたいと、
私たちは考えています。

つづく。

Story #3




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