2016年10月04日

Story #2

Story #2 前回、マフラーの話で終わったので過去のデータをイロイロ見ていたところ、
OVER Racingのマフラーは他メーカーに比べても、
サイレンサーのデザインや素材のバリエーションが豊富な方ではないかなと思います。

当時のセスミック(SESMIC)シリーズ全盛期には、
排気量に分けて、末尾に2や3付けたサイレンサーのラインナップなどです。

Story #2 最もシンプルな直管タイプやスーパービッツといった極小サイレンサーのタイプ。

『スーパービッツ』
ネーミングが良いですね?

その後にフォッカーなど、テーパーサイレンサーデザインのタイプも人気がありました。

Story #2 個人的には、スーパービッツやフォッカーのようなスタイルが好きでして、
このようなデザインを多くイメージし取り入れたマフラー開発をしていました。
このスピリッツは現在のGP-XLに引き継いだつもりです。

Story #2 当時は、スチールをメインの素材で使っていて、ガス溶接で生産していました。
MIGと言われる半自動機もありましたが、ほとんどのマフラーをガス溶接で行っていました。

現在主流の素材は、チタンやステンレスですから、TIG溶接で生産しています。
どっちが優れているとか、技術的にどうかという事はないですが、
ガス溶接ができる職人は少ないですね。

Story #2 OVERでは、SR400(FI)用の最新マフラーにフルチタンの手曲げモデルがあり、
現在でも手曲げの製法を行っているラインアップもあります。。
その他、OVERグループの旧車を扱うmotoJOYでは、
絶版車用マフラーに手曲げで製作していますので、その技術は健在です。

Story #2 マフラーの製法で、もう一つ特徴的なのが「輪切り」です。
ちなみに、海老(エビ)管と呼ぶそうですね、お客様からの問合せで知りました・・。

輪切り製法は、手曲げでも機械曲げでもなく、ストレートのパイプを角度をつけて短くカットし、
そのピースを一つずつ溶接で繋いでアール(曲がり)を作ってパイプを形成していきます。
サイレンサーエンドでもワンポイントのデザインに加えたりしています。

Story #2

Story #2 最近の商品では、Ninja1000、MT-09、GROMなどに採用しています。
極端に小スペースで管長を確保する必要があるときに、
この方法が用いられますが、なんと言っても時間がかかります。
しかし、この溶接技術と手作業によることのみが生み出す造形美が魅力です。

Story #2 長年のレース活動の中でワンオフのスペシャルマフラーとしては、
頻繁に作っていたのですが、コスト面から市販マフラーに採用することはありませんでした。

OVERで初めて『輪切り製法』が採用されたのはモンキー用のマフラーで、
その時はコスト的なことはあまり気にせず、そこから解禁となったような気がします。

Story #2 社内の最新工作機械だけでなく、手曲げ、手溶接、手作業ってことの面白さなどなど、
当時の製法やスピリットを現OVERファクトリーで働く若者達には、
これからも引き継いでいきたいと思っています。

毎日、そんな気持ちでマフラーの開発と製作に取り組んでいます。

つづく。




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