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1985-1990

あくなき独創性の追求

アルミ角バイプフレームに続いて、次にトライしたのが、アルミハニカムフレームだった。
「何か新しいものを」と模索していた時、イギリスのヘロンスズキがWGP500で走らせていたRGT500のスペシャルフレームにヒントを得たもので、
まずはVF400エンジンを搭載したF3のOV-03を試作。続いてSRX600エンジン搭載のシングルレーサー、OV-05を完成させた。
最終的にはアルミハニカムフレームのF1マシン製作を目指していたが、フレームデザインの自由度の低さに加え、メンテナンス性にも難があったために断念する。

代わって、全日本F1に本格参戦するために作り上げたのが、コンベンショナルなアルミ角パイプフレームにFZ750エンジンを搭載した85年のOV-06だった。
その後F1マシンは改良版のOV-07を経て、88年のOV-08では新たなコンセプトに基づくオリジナルのアルミツインスパーフレームを開発。
翌89年のOV-09ではさらに完成度も高まったが、同じ年にヤマハからは、スーパーバイクのホモロゲモデルともいうべきOW01がデビューすることに。

「OW01フレームは、正直言ってOV-09フレームより良かったですね。
プライベータのオリジナルフレームよりも、メーカーのノーマルフレームの方が優れているという、OV-01の頃とは状況が完全に逆転してしまったんです。
ノーマルフレームに手を加えて、引き続き全日本を戦うという選択肢もあったんでしょうけど、それは本来自分が目指している方向性とは違うなと思いました。」

メーカーがレーシングユースを前提に本気で開発してきたマシンにはなかなか勝てなくなってきた時代。
オリジナリティのメリットを活かせる余地が少なくなってきた中、オーヴァーの全日本でのレース活動も次第に縮小化していくのだった。