OVER NOW

OVER NOW

OV-36 DREAM STORY Vol.6

■第四章 問題続発!~対策~走行テスト 中編


サーキットテストを行ったのが7/20です。
はい、この日はかなりの猛暑日でした。ライダーは私と高橋、オッサン2人組です。
みんなにご愁傷様と言われつつ、近くのツインサーキットへ向かいました。


今回の目的は、フロント周り、フロントアームとAアームの連結部、
ロッドエンドの耐久性チェックです。
とにかく走れるだけ走るです。


サーキットに到着して車体の準備です。
準備の間も同じ走行枠で走る方々に不思議な目で見られながら、質問攻め。


『これちゃんと走るの??』とか、
『どう動くの??』とか、
『大丈夫??』とか、
『フロントアーム折れるじゃないの??』とか・・・。


普段、テレスコピックフロントフォークを見慣れているので、仕方が無いです。
私たちは、『まぁ、見ててちょうだい。』と思いつつ、まずは高橋がサーキットシェイクダウンです。


『とりあえず3周で帰ってきて、車体の確認するし。』と私。
サーキットのシェイクダウンでは毎回こんな感じです。
3周でピットに帰ってきてもらって各パーツ、ボルト類の緩み、干渉等をチェックします。
問題が無ければそのまま走行です。


3周したのでピットに帰ってきました。
チェックを行い問題は無いのでそのまま走行です。
と、送り出して数周・・・ピットに帰ってきました。
開口一番、


『アツイ~!!』


この日の気温はおおよそ35℃以上だったでしょうか、皮ツナギを着るだけで汗だくです。

『各コーナーでフロントの落ち着きがなく、うまく走れない。場所によってこけそう。』
と、汗だくだくで言うのでセッティング開始です。


公道では問題にならなかった問題点が早くも出てきました。


公道走行での直進安定性を図ってキャスター角を28度にセットしていたため、
そこが問題なのか、それともフロントサスのイニシャルの設定なのか、
少し考えた結果、キャスター角を28度から27度へ変更。


ピットアウトしてさらに数周、サーキット走行で車体とライダーが
うまく馴染んできたこともありコーナースピードが少しずつ上がってきました。


いい感じで走行を続けていましたが、再びピットインです。


次は、コーナーでの旋回性を高める目的で、キャスターを27度から26度へ変更です。

このOV-36の特徴は、キャスター角の調整をフロントアームと
上下のAアーム連結部のロッドエンドで行っているので、
簡単にキャスター角の変更が可能になります。
ロッドエンド取り付けナットを緩めてロッドエンドの飛び出しを長くすることで、
キャスターが立ってきます。
それが上下ありますからプラスマイナス4度ほど調整可能です。


猛暑の中走り続けていた高橋もヘトヘトになっていたので、ライダーチェンジです。
ついに私の出番です。


私が走りだしてすぐに感じたのは、ハンドル周りのガタのせいか少し違和感がありました。
今回の走行はショートコースで行ったのですが、特に1コーナーでのブレーキングで
何とも表現しづらい感覚になります。

フロントの接地感が無くなるわけではなく、一瞬ヌルッて感じです。
しかし、転倒するほどでもなく、ガタが無くなれば問題ないレベルに思いました。

それよりこんな暑い中よく走ってたな~と思い、車体を気にするより暑さが先に感じるほど
車体はわりとスムーズに走行するのから驚きです。
キャスター角を変更したおかげで各コーナー気持ちよく走行できます。


この後2人が交代で走行を重ね、走行時間枠4時間中3時間ぐらいの耐久テストを終了。
エンジンが暑さで掛からないトラブルが出ましたが、それ以外問題なく終えることができました。

テスト課題のロッドエンドの状態も良好です。

大きな問題は、オッサンライダー2人の疲労度がほぼMAXでクタクタになったことぐらいです。
スポーツドリンクを4リットルくらいは飲みました。


帰りの車中で、今回の走行でOV-36のポテンシャルについて話をしたのですが、
車体の感じは悪く無く、タイムも攻めてるわけではないがいいタイムを刻んでたので、
タイヤを12インチ(今回のテストは10インチ)にして走行したいなと。
この車体でミニモトなど、レース出てもいい走りができるんじゃないかと2人で盛り上がりました。
耐久テストを終えると、今度は皆さんにお披露目になる4ミニパラダイスです。
鈴鹿サーキットの南コースで毎年行われているビッグイベントに参加です。


ここでもお客様や、同業者様から質問などなどイロイロ受けまして対応しました。
不思議そうに眺めるお客様や、実際フロントをストロークさせる方、
『なんかよく分からんがすごい』と言って立ち去る方などです。

中には、フロントをストロークさせ、『かたい。』って一言。
誤解を招くといけないので、ちゃんと説明させていただいきました。
メーカーデモランに参加できたので、実際に走るOV-36をご覧になった方も多かったと思います。


つづく。

_____________________________________________________________________________________________________________


『OV-36 DREAM STORY』 バックナンバー


クリックで過去のページにリンクします。


■第一章 OVフレーム~新たな挑戦


■第ニ章 しのぎを削る最終図面~パーツの削り出し


■第三章 構想とパッケージの話 前編


■第三章 構想とパッケージの話 後編


■第四章 問題続発!~対策~走行テスト 前編

今週のこと。

製造業にとって今週はシビレる週です。


それゆえに??
ダイジェストでお届けです。


まずは、OV-36。
12インチで組み上がりました。


試運転もしたようです。
エンジンが・・・??


この二人にかかれば、あっちゅー間に直ります。
12インチのインプレッションも書いてもらいます。
OV-35は取材がありました。


ストリップの状態です。


ここでも、ヤマモト親分の登場。


フレームに関することは、全て担っています。
ちょうどメインフレームも出来たので撮影してもらいました。
こっちのフレームワークは社長担当。


なかなか進みませんが・・・。
外装がすでに届いてるってことは、
何かを組むのが遅れてますな。


エンジンでしょうか。
分かりませんが。
機械加工工場より。


ニシヤマがマシニングの工具を交換していました。
アーチスティックに撮ってみたつもり写真。


自己満足の、こういうカットは外さず掲載していきます。

モンキーFI用の新型マフラー。


直管風マフラーです。
見た目とは違って、音量&音質は紳士的な仕上がりにします。


もうしばらくお待ちください。



マフラー担当のジュンイチ君が頑張っております。
さて、自分は久しぶりに市役所にいきました。


今回は、憧れのエレベーターに乗って目指すは7階です。


いつもは階段で2階なので、栄光の上階への進出です。
まずは、入り口ホールにて。


テレビの中で騒いでる方々に見ていただきたい。


鈴鹿は平和です。
伊勢茶。


三重県はお茶の生産量が全国第三位です。
7階での用事を済ませ、エレベーターに乗ったら・・。


15階が気になって仕方がないです。


これは行くしかないでしょう!!
ちょっと休憩です。
一応、鈴鹿で一番高い建物からの眺めです。


天気が良かったらなぁ。


残念です。
また晴れた日に行ってみようと思います。


はいはい、ちゃんと休みの日に行きます。


それでは みなさん またです。

OV-36 DREAM STORY Vol.5

■第四章 問題続発!~対策~走行テスト 前編


ハンドルにガタが出ている状態の他にも問題がありました。


まず、ガソリンタンクの取り付けです。
試作のフレームにキッチリ取り付けが出来るようにメインフレームの形状を図面化していたのですが、
車体を組んでタンクを載せて見ると、これがまたびっくりするぐらい合わない、付かない、載せられない。


おかしい。寸法取りを間違えたかなぁ。


困ったことにメインフレームの幅、タンクの取り付け部クリアランスなどが想定していた以上に
タイトな状態で図面化していたのが原因でした。


悔やんでいても仕方がないので、少し無理やりではありますが取り付けステーを製作して対処。
見た目もそんなに悪くないし走れる状態になったので今回はこれでヨシとして進めました。

しかし、次なる問題が発生。


キャブが付かない。


フロントアーム用のサスを取り付けるためにフレームの幅を少し広めにしていたのですが、
広くなった分メインフレームとキャブとのクリアランスが取れずに干渉してしまう始末。


次から次へとイロイロ出てきます。


ここは冷静に考えて、インマニ切って向き変えようとも思いましたが、
あまりにも豪快な対処になるので、キャブの向きを変えるためのベース(スペーサー)を製作。
少し外に振った状態で取り付けを行いました。
結局、次の試作までにこの二つを修正することにしました。
ここまででもいろんな問題が出てきます。日々勉強です。


さて、車体回りも組めたので、いよいよ走行チェックです。
とりあえず、会社の駐車場を走行です。


走行前にフロントアームの動きをチェックです。
普通のフロントフォークのようにハンドルとステム周り押さえてストローク。
でも、アレ?、なんか動きが硬い。
これにはサスのイニシャルを抜いて対応し、ほぼ全抜き状態です。
このイニシャル全抜きがこの後で大変なことに。
いざ走行です。
エンジンを掛けてちょっとビビリながら走らせます。
思った以上に普通に走るなと思いながら、少し走ってフロントブレーキを掛けると、
ギュイーンとフルボトムです。


どうやらこのフロントのシステムは、リヤスタンドを掛けた状態でフロントを押しても
テレスコピックフォークのようなスムーズな動きをせずに、
ブレーキングでストロークするシステムであることが分かりました。


走行前のフロントのストロークチェックで動きが硬く、
イニシャルを全抜きしたおかげでフルボトムです。
コケずに済んで良かったです。
これまた勉強になりました。


気を取り直して、サスのイニシャルを純正値に戻して再度チェックです。


駐車場でフロントの確認を行い、公道で走行。
公道でしっかり走れないと意味も無いですし、ハンドリング、直進安定性、
フレーム剛性なども確認しました。


公道に出てすぐに感じたことはフレーム剛性があり直進安定性が高い。
今までにない不思議な感覚のフロント周りであるが、コーナーではスーと曲がる。
表現に困るのですが、乗り難いクセのような感じではなく、
乗ってるうちに体が慣れていける乗り物です。


つまり、おもしろい、楽しい、不思議な感じです。


何人かの社員が走行を行いましたが、みんな口々に「普通に乗れる、走れる」と。
想像以上に良い評価だなと思いつつ、次の課題が待ってました。


走行確認ではあまり大きな問題はなかったのですが、
ハンドルのガタは何とかしないといけないのでステム周りの修正を行います。
通常のオートバイのヘッドパイプ部分にボールベアリングを2個入れ、
その上にステム、ハンドルになっている今の状態、
つまりロアーステムが無い状態から、ヘッドパイプの下に、
ロアーステムにあたるブラケットを取り付けることでガタを改善できるのではないかと思い、さっそく製作です。
改善前。
このロアーステムの製作のついでに、ヘッドパイプのボールベアリングの間隔を
少し広くとることにしたのですが、ヘッドパイプ部分に広く取れる間隔が無いため、
ステム上下にボールベアリングを配置することにしました。


各パーツの再加工、追加パーツの加工など課題と工程が山積みでした。
数日で各パーツを加工して、車体に組んで再チェック。
改善後。
最初のハンドル周りから比べると、かなりガタは減ったのですが、微妙に残るガタが解消できていません。


う~ん、どうかな~、いまいちシックリこないな。と、また次の修正を考えていると、
気の早い人からの連絡がありました。


サーキットで耐久テストを行うことが決定です!!
って、・・・だれが??


公道走行では大きな問は無かったけど、
サーキットではどんな感じになるか不安と楽しみでもあります。


つづく。

_____________________________________________________________________________________________________________


『OV-36 DREAM STORY』 バックナンバー


クリックで過去のページにリンクします。


■第一章 OVフレーム~新たな挑戦


■第ニ章 しのぎを削る最終図面~パーツの削り出し


■第三章 構想とパッケージの話 前編


■第三章 構想とパッケージの話 後編