月面探索バイクへの挑戦 ~EXPO2025 大阪・関西万博へ出展しました
2025-08-26
EXPO 2025 大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオンにて、RIDE DESIGN 濱田氏 プロデュースによる「月面探索バイク」を展示いたしました。
このバイクは、濱田氏が推進するEVプロジェクトのビジョンの一つとして、各地でのプレゼンテーションを経て、今回のEXPO 2025 大阪・関西万博 / 大阪ヘルスケアパビリオン出展に結実したものです。
オーヴァーレーシングは、その熱い想いと構想を形にするべく参画。
これまで培ってきたレーシングバイク製作・参戦の実績を基盤に、サーキットではなく「月面」という新たなフィールドに挑むことで、新しい設計思想への一歩を踏み出しました。
EXPO 2025 大阪万博会場では多くの来場者にご覧いただけたことに加え、宇宙飛行士・土井隆雄氏にも興味を持っていただき実際にバイクに触れていただけたことは、今後の研究開発に向けて大きな励みとなりました。
本プロジェクトのミッションは、2輪車ならではの機動力を活かし、4輪車や大型ローバーでは探索が難しい“ラストワンマイル”を切り拓くことです。
打ち上げコストが1kg = 数百万円とも言われる中、軽量・コンパクトな2輪車は大きなメリットを持ちます。
濱田氏から示された要件は、
①前後二輪電動駆動 → インホイールモーター
②宇宙服でも扱いやすい車体 → ブルホーン形状のハンドルバー / 折り畳み式のシート
③船内に収まるコンパクトな設計 → 分解・組み立てを考慮した前後片持ちサスペンション
の3点。
さらに、極端な寒暖差や真空、レゴリスなどの地上では考え難いほどに過酷な環境に耐え得る素材開発も不可欠です。
これまでに経験を培ってきたレーシングバイクやストリート向けカスタムパーツとは全く異なる要求があり課題は多い中、これらを前提とした試作車が完成、大阪万博にて展示いたしました。
今回の挑戦を通じて私たちが得た学びは、「宇宙を目指す」という壮大なビジョンが新たな発想を呼び起こし、地上での応用可能性を広げるということです。
オーヴァーレーシングは40年以上にわたりレーシングバイクやカスタムパーツを創り出し、ファンの皆様と“楽しさ”や“かっこよさ”を共有してきました。
そのスピリットは変わらず、今後は宇宙はもちろん、地上用・災害支援型モデルの開発にも積極的に挑戦し、バイクが活躍できる新たな可能性を切り拓いていきます。