OV-11A 開発ヒストリー
2025-09-04
オリジナルフレーム/車両のOVシリーズより、SRX600のエンジンを搭載しヨーロッパでのシングル(単気筒)レースを戦ったOV-11/11Aについて、OVER Racing Projects の創業者 佐藤健正がそのヒストリーを語りました。
1992年オランダアッセンのサウンドオブシングルでOV-11で優勝した後、来年はこのマシンでは勝てないなあと思って開発したのがOV-11A
ツインサスのOV-11をリンク付きモノサスに改造してフロントフォークを倒立にしてダブルディスク化したついでにオイルタンクをエンジン後方よりガソリンタンク後部に置いて空冷エンジンの空気の流れをよくして冷却効率を上げる
という目的でOV-11Aを製作し、1993年度イギリスサウンドオブシングル選手権参戦のためにイギリスへ送った
……ところが
イタリアモンツアサーキットで行われるレースに遠征した時、そこで重大なことが発覚した
モンツアサーキットは高速で1周の距離も長く、オイルタンクをガソリンタンクの後方に置いたので、ガソリンタンクの容量が減りレース周回数もたないことが現地で発覚……
急遽2リッター容量増やすべく加工してくれるところを探して作ったのがこのツギハギのタンク、レースは水冷の XTZ660に負けて2位だったかな?
来年はXTZのエンジンで新型マシーンを作ろうと決めたレースでした
タンクの見た目は不細工になったけど
思い出深いタンクです♪
イギリス選手権1回とオランダアッセンでは優勝できた
OV-11Aは1台しか作ってないマシンで、歴代のOVシリーズで、2番目に大好きなマシン
[佐藤健正 Facebookより引用]
OVER Racing Projects公式 Facebookページ
現在、OV-11Aはその製作者 佐藤健正によって直々にレストア作業が施され、11月15日に開催されるOVER Racing主催走行会 AstRIDE B.O.S.Tでの走行を予定しています。
走行会への参加はもちろん、観戦もできますのでぜひご来場ください!